昨日はビタミンCの話をしました。日本人は果物などを取らなくても、海苔にビタミンCがたくさん入っているので、ちゃんと取れるのです。この時期だったらツルムラサキが良いです。ほうれん草でも良いです。
人間はビタミンCを取らないとだめなのです。必須ビタミンはビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEです。ビタミンCは取らなきゃだめです。しかしビタミンAやビタミンB、C以外のD、Eなどは、割と簡単に取れるわけです。青魚を食べていればほぼ取れます。ビタミンDはキノコから取れます。ビタミンCは海藻から取れます。
縄文時代の日本にキャベツやレタス、キウイ、マンゴー、パパイヤ、バナナはなかったでしょう。ではどうしてビタミンCを摂取できたのでしょう。ビタミンCを取らないと人間は死んでしまいます。海苔です。あとは柿です。今の柿は品種改良されてめちゃくちゃ甘いですが、昔は甘いものがなかったです。みんなカチカチでした。ケロイド体質も四毒です。
どうして日本にバナナやマンゴー、パパイヤ、キウイがなくて大丈夫だったかというと、それは海藻を食べていたからです。それからツルムラサキだけでなく、例えば大根そのものもそうですが、大根の葉っぱもそうです。日本で採れるああいうものはみんなビタミンCが豊富です。昔も今もですが、私は大根の葉っぱのみそ汁が大好きです。だから大根の白い所はすりおろしてビタミンCにし、サンマと一緒に食べます。葉っぱの部分は味噌汁に入れます。ぬか漬けでも良いです。
日本人はビタミンCを取らなきゃいけないというビタミンC信仰がすごいです。だからすぐサプリで取ろうとしたりします。ペットに果物や野菜をあげる人がいますが、だめです。食べさせてはいけません。なぜなら、犬や猫はビタミンCを合成できるからです。合成できても果物を与えても良いのでは、と思いますが、だめです。尿管結石になるからです。猫が膀胱を悪くすることが多いですが、結石ができているのです。我が家でも猫を8匹飼っていますが、一度もそんなの血尿が出たことも何もないです。なぜなら、まず絶対に手作りのものしかあげないからです。そして当たり前ですが、添加物は絶対に使いません。100%使いません。いわゆるドッグフードやキャットフードもあげません。たまにあげる時があります。私が選挙運動で大阪にいる時、長男や次男に頼むと面倒くさいからペットフードをあげてしまいます。それは非常時の物でしょう、と言います。お父さんがいないから非常時だと言われますが、年に何回かしかありません。皆さんがペットフードやキャットフードを使い、保存料としてリン酸塩を使うと結石ができます。
なぜ人間はビタミンCを取らなくなったのか。これは我々の進化に他なりません。霊長類は人間、チンパンジー、ゴリラ、オランウータンです。昔ピグミーチンパンジーと言っていたボノボや、ニホンザルも霊長類です。これらは木に登って生きている動物です。チンパンジーやゴリラ、オランウータンもそうですが、猿も猿山に登ります。そうすると木の身をよく食べていました。果物も食べていたのです。柿やリンゴ、栗を食べたりしていました。その時に今から6000万年ぐらい前に、ビタミンCを合成する遺伝子の異常のある突然変異が起こりました。普段から果物を食べているので、ビタミンCを取らないという遺伝子が壊れてしまっても特に問題がなかったのです。なのでそのままの状態です。
ビタミンCが取れないのは霊長類だけです。キツネザルのように顔が犬みたいな猿がいますが、テナガザルは猿っぽい顔をしています。ニホンザルも猿っぽい顔をしています。ああいうキツネザルみたいなものはビタミンCを合成できます。人間とチンパンジーが分かれたのは600万年ぐらい前です。遺伝子のマップから見るとそうです。チンパンジーでは600万年ぐらい前ですが、6000万年というと本当にニホンザルのような姿をしていて、まだチンパンジーのような頭の良い霊長類、特にゴリラやチンパンジー、オランウータンの仲間は尻尾がないです。尻尾がどんどん短くなってくるのです。ニホンザルもそうです。尻尾で巻き付いていました。だから両手両足の他に尻尾も入れて5本でぶら下がっていました。それが地上にも降りるようになった霊長類の仲間は、このビタミンCを合成する遺伝子、GULO遺伝子というのですが、これの欠損が起こってしまいました。でも元々果物や木の身を食べているので、自然淘汰されませんでした。逆に言えば、果物が食べられない霊長類の一族は死滅したわけです。だからゴリラもあんな体格が良いのに、基本は木の身や果物で生きています。チンパンジーはたまに肉食をします。
どういうプロセスで作るかというと、実はブドウ糖から合成するのです。犬や猫はブドウ糖を糖新生によって作ります。そうすると、皆さんも前言っていましたが、糖新生とは筋肉や脂肪を分解してブドウ糖を作ることです。その時にケトンが一緒にできます。ケトンは臭いです。まずアセトンは肺から出るので口臭がします。虫歯や胃が悪いのではなく、肺から匂いがします。それからヒドロキシ酪酸とアセト酢酸です。これは酢酸は酸っぱい匂い、酪酸は腐敗臭です。物が腐っている匂いです。どこから出るかというと、脇がアポクリン汗腺から、脇の下、鼠蹊部、足の裏、足の指の間、耳の後ろ、鼻の脇、頭頂部などにアポクリン汗腺があります。そういう匂いが出ます。だから糖新生している人は体臭がします。アポクリン汗腺が多い人は脇がなります。口臭も出ます。猫のおしっこが臭かったり、犬が臭いのはこれです。犬もきれいにすれば匂いませんが、放っておくとだんだん犬臭くなってきます。そういうことです。猫のおしっこが臭いのも糖新生しているからです。特に猫は糖新生がすごいです。猫は本当に肉食なので炭水化物をあげてはいけません。
炭水化物を分解するのはアミラーゼです。獣の匂いは、肉食動物が糖新生でブドウ糖を作っているからです。ご飯や甘いものを食べなくても大丈夫なのです。ビタミンCもそのブドウ糖から合成します。ところが犬はご飯やパンを食べます。なぜかというと、アミラーゼを持っているからです。ご飯を分解してブドウ糖にする能力が犬にはあります。一方、犬の原種であるオオカミは持っていません。犬とオオカミは見た目ほとんど同じです。見た目は区別がつきません。オオカミは交配ができるので、オオカミ犬もいます。ハスキーはオオカミに似ています。犬の唾液にアミラーゼが入っているのです。
これはこうです。元々人間が生活している所にオオカミの群れが来ました。そしてオオカミを飼いならしていきました。人間が食べているお米や小麦などをあげると、ほとんどのオオカミはこれが分解できないので食べませんでした。だから餌付けできませんでした。無排卵症は四毒に関係しますか。もちろんあります。油です。植物性の油です。
ところが突然変異で、アミラーゼを出せるオオカミがいました。そいつらは人間から餌をもらうことができたのです。これがAMY2B遺伝子というもので、突然変異で増えました。ご飯が食べられる、パンが食べられる、人間の残飯が食べられるオオカミが出現しました。そりゃ自分で獲物を捕まえるより、人間と一緒にいる方が良いですよね。その代わり人間にとって何かメリットがないとだめです。それで最初は番犬になったのです。オオカミも犬も群れを成す動物です。必ずリーダーがいて、リーダーの言う通りに動きます。だから人間をリーダーにしてちゃんと動くという、唾液中にアミラーゼが出る動物ができたのが犬です。だから犬はご飯をあげていいのです。
猫はアミラーゼがないからあげたらだめです。どうなるかというと、腸内で腐敗します。なので胃腸炎を起こします。犬もご飯は良いですが、甘いものをあげると猫も同じですが、腎臓が悪くなります。だから猫にも犬にも果物をあげてはいけません。でも犬も猫も甘いものをあげると食べてしまいます。なぜなら、甘いものはみんな好きなのに神様が作ったからです。前も言いましたが、乳糖に依存症になるように作っているので、赤ちゃんが生まれたら教育しなくてもいきなりおっぱいを飲みます。あの乳糖の中にある甘い成分によって、甘いもの中毒になるからです。だから甘いものは動物にあげてはいけません。当然果物もあげてはいけません。猫にビタミンCをあげたいからといって、人参をすりおろしてあげたりしてはいけません。ビタミンCが入っているものを一生懸命あげようとしてはいけません。腎臓が悪くなります。
私もそうですが、毎日朝、煮物に肉や魚を入れて、一部野菜も入れています。野菜というか芋、じゃがいもや菊芋を猫が食べます。アミラーゼを持っているからです。後は人間の残飯です。毎日鍋をするので、余ったお肉やお魚をあげます。長男が鍋の後に蕎麦を入れることがあり、余った蕎麦を猫にあげます。麺類が大好きだからです。毎日、犬と猫のうんちをチェックして、下痢をしていないか、便秘をしていないか、うんちの匂いが臭くないか、おしっこが出血していないかなどを観察します。健康を見るのです。
ここからは日本の猫だけの話ですが、海外の猫は魚を食べません。日本の猫だけです。「お魚くわえたどら猫」という歌は、日本でしか通用しません。港に行くと漁師さんたちが帰ってくると猫が来て、どら猫が来るわけです。貝類も一緒に持ってきます。猫は海藻を食べています。おそらく人間と一緒にいるので、日本人だけが海藻を分解する腸内細菌を持っているように、日本の猫も持っていると思います。私も時々、海苔を鍋の中に1枚ぐらい入れます。溶けます。猫はやはりガツガツ食べます。猫のうんち自体は臭いですが、異常に臭いのは腸内細菌の異常発酵で、腐敗しているからです。うんちの匂いを嗅ぎます。健康のためにうんちの匂いを嗅ぐのです。
猫に人間と同じ味付けは絶対だめです。味付けしたものはだめです。僕の鍋はただ茹でているだけで、だしは入っています。昆布なども入っています。妻が魚の料理をよくしてくれるのですが、頭や3枚におろした部分、内臓などを全部鍋に入れて煮ます。だから猫も魚のレバーなどを食べています。そういう風にして食べ物のフードロスがほとんどありません。私はだし昆布が大好きで食べちゃうのです。いつも自分1人で鍋をする時は、普通昆布は1枚ぐらい入れればいいですが、6枚とか7枚とか入れて、ガツガツ食べるのが好きです。お通じもとても良いです。そういう風にして取ります。
私といる時に果物をあげてはいけないのはもちろんですが、サプリなどでビタミンCを入れるのも絶対だめです。人間と違うのですから。猫はもう純粋な肉食です。猫草のようなものは時々食べますが、あれは腸内細菌のために食べています。日本の猫は猫草の代わりに海藻を食べるのが好きだということを知っておいてください。犬は人間ほどではないですが、炭水化物をあげるべきです。狼から進化した時にアミラーゼを得たからです。