執着と集中の違いについて例を言います。割と末期の癌の患者さんがいて、その方にこう言いました。
「まず食事療法をすると、抗がん剤が非常に効きやすくなります。さらに副作用が少なくなって、再発率も少なくなる。実際そのほうが体も楽なんですよ。それから、全身転移してるといえ体力があるから、熱いお風呂に入れるから、お風呂に入れば入るほど、癌細胞が死滅する確率が高くなるから、頑張って43°ぐらいのお風呂になんとか入りましょう。それから、その他の保管代替療法もするんですけど、とにかく絶対守ってもらいたいことは1つあります。それは徹底して四毒を抜くことですよ。」
そしたら、
「先生、私は今抗がん剤の治療に集中したいんです。だから、抗がん剤のこと以外は考えたくないんです。辛くなったらやっぱりチョコレートとかケーキとか食べたいし、もともとお風呂は嫌いなんです。抗がん剤という嫌なことをやるのに、お菓子とかケーキとかアイスクリームっていう楽しみがなければ、辛いことできないし、お風呂入るのが嫌なのに我慢してそれもやるなんて嫌です。我慢はもう1個だけでいい。抗がん剤に集中するから、後のこと言わないでください。」
と言われました。当たり前ですけど亡くなりました。
今、四毒の話してるから当たり前だけども、末期癌の人で抗がん剤やりながら、ケーキ食べたり、チョコレート食べたり、クッキー食べたりとかして、うまくいくわけないの。
でも、その人は”集中”なんですって繰り返し言うんですよ。ですがそれは”執着”です。
集中っていうのは、真ん中に集めるって書くでしょ。どういうことかって言うと、目で見た情報、ね、耳から来た情報、いろんな人が体験したこと、いろんな人が言ってること、こういうことを全て自分の脳に集めるんですよ。
それも自分のにとって都合のいい情報だけじゃなくって、耳障りな情報だとか、意見が違うことも入れるんですよ。
例えば、抗がん剤がいいって言う人もいれば、悪いって言う人もいると。で両方聞くわけ。
僕も抗がん剤って全然否定してないんですよ。
例えば、膵臓がんなら膵臓から取ってきた癌細胞を実際培養して、どの抗がん剤が効くのかって感受性試験をするわけ。
大体85%ぐらい効いてるやつは、臨床でも本当に効果があるんですよ。
ですけど、今の日本の抗がん剤の投与の仕方っていうのは、感受性試験をせずにやってるんですよ。保険に入ってないから。だから延々と効かない抗がん剤を出してる時もあるんですよ。
我々のとこなんかは自由診療でやってるから、感受性試験をやって、これとこれこれなら効くとか、それどころか、この人は高濃度のビタミンCが効くんだとか、アガリクスだけが効くんだとか、霊芝(れいし)が効くんだとかってわかるんですよ。
だったらそういう健康食品みたいなもので高かったとしても、効果があるって証明されているならやるでしょ。
そういう風に検査をしてそのうえで抗がん剤を使うのは、全く否定しないどころか推奨しているくらいです。
自分のがん細胞培養して、がん細胞を殺すことができるとわかっている薬を使うのがいけないわけがない。
がん治療に集中している人で、その情報まで聞いていたら抗がん剤やるじゃないですか。
それから四毒抜きしてると抗がん剤の副作用がものすごく少ないです。
髪の毛が抜けるのは避けられないけど、吐き気だとか、めまいだとかね、悪心だとかはすごく少ないです。
それだったら抗がん剤使えるじゃないですか。
私は決して抗がん剤は否定しいないです。
抗がん剤がダメなんだって執着してる人は、抗がん剤がダメだっていう自分にとって都合のいいことだけ入ってくるわけ。
そうじゃなくて全部聞くんですよ。病気を治すためだから。
執着のメカニズムが分かれば、自分が執着しなくなります。けど物事を解決するときに執着してると治らない。
よくある執着の話言います。「喉がいががしてる時に、マヌカハニーを舐めれば治る。」って言ってて、「もう何年飲んでんですか?」って聞いて、「6年か7年ぐらいマヌカハニー舐めてんですけど、一向に治らないんですよ。」って言っている場合。
もうその言葉が証明ですよね。
7年間やったのが効いてないってことは間違ってるってことなんです。ところがマヌカハニーに執着してる人は、実際はマヌカハニーが効くからじゃなくて、甘いものにただ執着してるだけなんです。
そしてそのために都合のいい情報を耳に入れてるので、マヌカハニーが喉にいいとは限らないという情報を入れてない。
これじゃだめで、両方入れるの。都合がいいものも悪いものも耳に入れるわけ。そして頭で判断するわけ。それが集中です。だからありとあらゆる情報を入れて、そして頭で判断するのが集中です。
